フリーランスの時給
フリーランスエンジニアというのが昨今流行っていました。
現在はエンジニア需要がかつてより低減したことからフリーランスエンジニアバブルも終焉を迎えつつあり、自分の周りでフリーランスをやっていたエンジニアが正社員に戻るという動きが散見されます。
正社員に戻るフリーランスは、営業活動など仕事を掴みに行くことに苦労を感じていたり、はたまた自身のスキルレベルが足りていないことを感じたり、理由は様々です。
そんなフリーランスについて、報酬はフリーランス側が希望を提示しつつ企業側がそれに合意するかどうかで決まります。
今回はそんなフリーランスの報酬定義の難しさ、及び現在の平均単価について語っていきます。
まずビジネスの根幹として、使った金額以上に売り上げができるということはマストです。
8000万円使って1億円売り上げがあれば2000万円の利益ができるわけで、これが6000万円の売り上げだったら2000万円赤字になっているわけです。
赤字というのは口座残高がその分だけ減っていくというわけです。
売り上げの計算において、月商がコンスタントに1億円キープできていればOKなんですが、これは月によって変動することもあるでしょう。
ピークには1億5000万円かもしれないし、閑散期(?)には5000万円かもしれません。
ここで人件費についてですが、正社員で雇っていると売り上げの大小に関わらず毎月発生してしまい、いわゆる固定費になります。
一方でフリーランスについては必要がなければ稼働してもらわない、なんなら切ることもできて、本来固定費であるはずの人件費を変動費として扱うことができるというのがフリーランスのメリットです。
したがって売り上げがダイナミックに変動するスタートアップや新規事業等においてフリーランスの活用は相性が良くて、フリーランスの生息地はそういった界隈になります。
大企業勤めの方からするとフリーランスの実態が全くわからんと思うかもしれませんが、生きている世界が違うのでよく知らないとなるのは極めて自然なことです。
スタートアップは大きく分けて2種類に分けることができて、それはエクイティ(株式分割等)による資金調達をしているスタートアップと自己資金(融資含む)だけでやりくりしているスタートアップです。
ファイナンスに明るい技術者はそこまで多くないと思うので、一度エクイティによる資金調達について簡単に説明しておきましょう。
株式会社において創業する際は創業者が創業資金として100万円とかを出して株を100%持っているわけですが、このときは会社の時価総額は100万円です。
エクイティによる資金調達とは「将来的にその会社の時価総額は5億円になる」というのを見越して、一旦時価総額1億円として見積もって株式を10%だけ外部の投資家に売るような行為です。
そのとき1億円の10%なので1000万円会社に入ってきて、会社の株主は90%が創業者で10%外部の投資家になります。
これで実際に手に入れた1000万円を原資として事業を成長させ、実際に当初想定していた時価総額が5億円になればOKという算段になります。
このとき投資家は1000万円投資した分が時価総額5億円になればその10%は5000万円となって差分の4000万円のキャピタルゲインが得られ、創業者も最初は100万円の価値しかなかった会社が持ち分を一部外部に渡す代わりに5億円の価値になって、互いにハッピーというわけです。