フルリモートを求める駆け出しエンジニア達

採用の場でフルリモート希望を出してくるジュニアレベルのエンジニアがいるが、大抵の場合は地雷なので無視しましょう。フルリモートで上手に仕事をするのはとても難しいです。
コミさん 2024.03.08
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今回のテーマは「フルリモート」です。

2020年からコロナ禍に突入し、今までフル出社だった企業がリモートワークに移行せざるを得ない状況になりました。
それが2024年現在、気がつけばマスクの着用も義務から推奨になり、2019年以前のように普通にオフィスで仕事をすることが可能になっています。

ただ、再びオフィスで仕事をすることができるようになったというだけであって、実情としては「働き方にリモートワークという選択肢が増えた」という表現の方が適切かもしれません。

実際、自分が経営する会社もメンバー含めフルリモートで仕事をしており、オフィスの登記上の住所は墨田区の錦糸町に置いていますが、あくまでバーチャルオフィスです。
会社の業務は全てクラウド上で行い、パソコンさえあればどこにいようが(たとえ海外であろうと)問題なく仕事ができてしまいます。
強いて言えば銀行との付き合いで印鑑を押す必要がたまに発生するので、その際は印鑑を持っている必要がありますが、基本的にはパソコン1台で全て完結します。
会社の設立登記もデジタル庁が作ってくれたワンストップ会社設立サービスというのがあり、ペーパーレスで会社設立もできたので本当に便利な世の中だなと思います。

フルリモートで仕事を進めることができる組織もある一方、オフィス回帰する組織もまた存在します。
コミュニケーションに齟齬が発生するとか意思決定がスムーズに進まないとか色々理由はあるようですが、いわゆるJTC(Japanese Traditional Company; 日本の伝統企業)ではオフィス回帰する傾向があるようです。
オフィス回帰するにも、フル出社のパターンもあればセミリモートという形で週2, 3日だけ出社するパターンもあります。

そういった多様な働き方をする現代ですが、ソフトウェアエンジニアはリモートワークを好みます。
というのもいわゆるマーケターとかセールスとは違ってエンジニアは仕事の軸足をコミュニケーションよりも開発に置いているのが基本のため、出社によるメリットというのはあまり多くありません。
むしろ集中モードに入ってきたタイミングで話しかけられたりして作業の密度が上がらないというデメリットすら存在します。

そのためソフトウェアエンジニアに関してはリモートの仕事環境を提供してあげることが有用であると考えられます。

ただ、ここまで論を展開してきた流れに逆らう形になりますが、駆け出しエンジニアでフルリモートを要求する層は例外だと考えています。

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