フリーランスエンジニアがなぜ正社員に戻るのか
3, 4年前とかにはプログラミングスクールが過激な広告を出して「まだ何者でもない君がエンジニアになって年収1000万円!」みたいな香ばしいことを言って騒いでいました。
当時はエンジニア不足だったので(今もですが)、プログラミングスクール卒でも採用しちゃおうみたいな流れがあり、なんやかんやでプログラミングスクールも儲かっているという構図でした。
ちなみに紹介会社が人員を紹介して無事に内定したら年収の3分の1を紹介屋に払うというのが業界の慣例であり、年収360万円のエンジニアを10人捌くだけで売上1200万円、コストは採用コンサルタントの人件費だけで、とんでもなく儲かるビジネスモデルでした。
時代は変わり、1年ほど前までは「フリーランスエンジニアになろう!」という動きがありました。
これはプログラミングスクールではなく案件紹介屋さんが営業フィーとして報酬を抜いていくための手法でした。
案件紹介屋さんの儲け方としてはショットで大量にもらうか毎月ちょびちょびもらうかの2択で、フリーランスエンジニアが時給5000円で稼働時間120時間/ヶ月(=60万円/ヶ月)で契約したとするとショットの場合は手数料として1, 2ヶ月分の稼働フィーを一括で払う(今回だと60-120万円)、もしくは契約金額の10-30%を毎月案件紹介屋に払う(例えば発注元は毎月75万円を払って手数料として毎月15万円抜いていく)構図になっています。
そんな時代背景を考えつつ、多くのエンジニアが独立してフリーランスになりました。
そして現在、フリーランスエンジニアを続ける人もいれば正社員に戻る動きも出てきています。
どこに差分があり、どんな人が正社員に戻っているのか。
ここに着目してみようと思います。